分野をまたいだデータの読み方

子どもが多い街なら小児科も多い? 3つの数字を混ぜない読み方

子どもの人口が多い街なら、小児科も多いのでしょうか。0〜14歳人口、小児科の掲載施設数、小児科医師数は、単位・地理・時点が違うため分けて読みます。

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引っ越し先を探していて、「子どもが多い街なら小児科も多そう」と考えたことはないでしょうか。どちらも子育てに関係しそうな数字なので、並べて見るのは自然です。

ただし、医療まちスコープの画面に出てくる三つの数字は、同じものを数えていません。0〜14歳人口は住民の人数、小児科の掲載施設数は施設、小児科医師数は人です。似ているからこそ、単純に割ったり足したりしないことが大切です。

一つ目は、住んでいる子どもの人数

0〜14歳人口は、令和2年国勢調査の年齢別人口から確認する住民の数字です。対象時点は2020年10月1日。自治体に住む0〜14歳の人が何人いるかを示します。

この数字は、小児科を受診した人数ではありません。医療需要や、保育施設を利用する人数を直接数えたものでもありません。2020年の基準日と現在の人口が同じとは限らないため、画面では対象時点を確認して読む必要があります。

二つ目は、所在地にある施設の数

小児科の掲載施設数は、厚生労働省の医療情報ネットの掲載情報で、小児科の診療科条件が確認できる施設を数えたものです。施設を数える単位なので、同じ施設に小児科以外の診療科があっても、その施設を何度も数えることはしません。

この値が表すのは、施設の所在地と掲載情報です。診療時間、予約の取りやすさ、救急対応、受診しやすさ、診療内容の質までは分かりません。住民の住所と施設の場所は、同じ地理の考え方でもありません。

三つ目は、小児科を主たる診療科とする医師の人数

小児科医師数は、医師・歯科医師・薬剤師統計に基づく別の指標です。施設を数える数字ではなく、主たる診療科や従業地の集計に基づく「人」の数字です。施設数と医師数を同じ単位として扱うことはできません。

ここまでを表にすると、違いが見えます。

数字数えているもの地理・時点の確認
0〜14歳人口住民の人2020年10月1日・住民自治体
小児科の掲載施設数所在地の施設医療情報ネットの対象時点
小児科医師数主たる診療科等に基づく医師2024年12月31日の統計

三つの数字は、関係がないわけではありません。子どもの人口、施設の場所、医師の配置を並べることで、自分の街の背景を考える材料になります。ただし、異なる時点や単位の値から「子ども一人あたりの小児科」や「子育てのしやすさ」を自動的に作る契約ではありません。

自分の街では、最初に時点を見る

自治体ページで子どもに関する数字を見るなら、まず指標名と対象時点を確認します。次に、人口なのか施設なのか医師なのかを分けます。医療圏ページへ進む場合は、医療圏全体の値になっていることも確認してください。

数字の違いを知ると、「小児科が多いか」という一つの答えを探すより、どの数字が何を教えてくれるのかを考えられます。医療まちスコープの市区町村ページや医療機関検索で、自分の街の三つの数字を順番に見てみてください。

出典

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